アウトドア屋のライフログ

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山や山間部の学びは、山や山間部の楽しみへ

先日、僕らの店で山や山間部の自然・環境に関する学習的なことを実施させていただきました。
最近は新型コロナウイルスの感染者が急増し、少しタイミングがずれていたら実施できなかったなと昨今の情勢を憂いながらの実施でしたが、なんとか実施したいと願っていた内容だけに、非常に嬉しい時間でございました。

学習と言いますか、講話的内容のレポートにつきましては店のWEBサイトに書かせていただきましたので、合わせてご覧いただければ幸いです。

PORTALのWEBサイトへ

暮らす人、遊ぶ人、守る人、調査する人

僕らが日頃楽しむ山や山間部。

当然のことながら、これらの自然の中には僕らのように楽しみ遊ぶ人が居れば、そこを保全し守る方々が居ます。そして同時に調査・研究する方もいれば麓で暮らし営む方々がいらっしゃいます。

そして僕らのように遊び楽しむ人は、保全し守る方々のお蔭で山や山間部の遊びを楽しめている訳でございまして、そこに暮らす方々の地域にお邪魔させていただいている訳でありまして、僕らがお邪魔して楽しむことが様々な関係者の喜びに繋がればなと常々願っております。
だから僕らは山間部に遊びに出かけたなら、極力地域で買い物を楽しみ、宿を使って楽をさせていただき、守る方々の想いやストーリーを伝えるように心がけています。

悲しき現状も

ところが時に”山を歩く人”・”釣りを楽しむ人”は「地域を素通りし買い物もせず、ただ通りすがるだけ」と、そんな声を聞くこともあります(決して全てがそうだと言っている訳ではありませんが)
ひどい場合には、駐車すると困る場所に車を停めてマナーも悪く、どちらかと言うと迷惑である。という話を伺うこともあり、地域によっては歓迎されていない場合も往々にして存在します。

先日お客様ともそんな話をしましたが、例えば僕らが”道の駅”で買い物をした場合、僕らは山の格好をしている訳でもなく”登山客やハイカーが買い物をしている”と受け取られることは、残念ながら滅多に存在しないこともあると思います。(山を降りて着替えた後は、大抵皆さんは山の格好でないので)

下山後の格好は大抵普段着の方が多いので

下山後の格好は大抵普段着の方が多いので

当然マナーの問題で嫌悪感を抱かれる場合もあると思いますが、僕らの店のお客様を見ているとよく「地域のために」という声も伺います。

“すれ違い”による問題

確かに買い物において考えれば”道の駅”で買い物をする際、僕らは生産者の方にお礼や感想を伝える訳ではなく、例えばそれをSNSなどに投稿する訳でもなく、町の方々にそれが届く訳でもありません。しかしながら、買い物をする方々は「地域の役に立つならば」と考えていたり、「せっかく来たのであれば」と思っていたり、周囲への土産や循環を考える方がたくさんいらっしゃいます。(僕もよく土産をいただきます…)

時折、歓迎されていない声を聞くとすれ違ってるなと感じることがありましたが、同時に僕ら事業者が伝えるべきことを伝えられていないのかなと反省することもありました。だから僕らは、山や山間部を楽しみ、地域を想う方々がお客様として存在する以上、それらを地域の方々へと伝えていかなければなと気付かせていただくのであります。

同時に、クライミングジムのオーナーとも時折話をしますが、僕ら店を持つ者にとってマナーなどの啓蒙活動を行うことは責務なのであります。そして同時にカルチャー的要素や楽しみ方を伝えるのも、僕らの責務でもあるのだと時折お互いに言い聞かせるのであります。

意外と知らないことの多い講義の内容

そんな経緯もあり、やっぱり遊ぶ僕ら、守る方々、調査研究する方々、暮らす方々がもっと繋がり、より良い方向を向けたならと思っており、そんな想いに賛同いただいて今回は素敵な方が店にお越しいただいて講話の機会をいただいたのであります。

実際に先生に講話をしていただきますが、今回協力下さったのは宮崎大学の名誉教授であり、宮崎県祖母傾大崩ユネスコエコパーク推進協議会の代表でもあり、宮崎県の自然や環境ならこの方と多くの方が仰る岩本先生。

今回は祖母傾大崩ユネスコエコパーク周辺の話を中心にお話いただきましたが、”そもそもユネスコエコパークとは何ぞや”と言うのは知らない人が多いものです。例えば、九州では”屋久島”・”綾”に続いて”祖母傾大崩”と三か所が認定されていまして、祖母傾大崩山系がユネスコエコパークに認定されたのは2017年。

ですが、先に書いた通り「そもそもユネスコエコパークって何ぞや」ということについては、山や山間部を楽しむ方ですら知らないことが多いものです。それもそのはずと言いますか、僕自身もこうして店を持つまでの間、そこに関心をもつ”きっかけ”というものが存在せず知り得なかった情報が多いもので、極論を言えば知らずとも楽しめるものなのです。

知ると楽しめる様々な情報

実際に店を持ちお客様に対して様々な提案を考える中で、様々なことを調べたり、様々な方にお会いしたりという中で僕自身も色々な情報を得た訳でございますが、知らずとも楽しめるものではありますが、”知ればさらに楽しいもの”でもあるのです。

例えば店の案内人は地質の知識に長けており、僕は案内人から地質のことを教わり、初めて地質の面白さを実感し地質のことを考えるようになったのですが、同様に動物のことを学べば動物に対する楽しみを覚え、山野草について教わればその楽しみを得ることができるのです。

誤解を避けるために書きますと、多くのことを知っていることが決して優れているとは思っていませんで、好き嫌いの問題だと思いますが、僕個人的には色々なことを教われば、その楽しみが増えたり、新しいお付き合いに感動を覚えたりする訳です。


そんな店主が店を運営しておりますので、どうせならお客様も一緒に教わりましょうという想いも今回の講話にはありましたが、結果として参加いただいたお客様自身も様々なことを感じられたようで(それはショックな内容も含め)、実施することができまして、本当によかったなと感じる貴重な時間でした。

大人になって学ぶというのは、本当に得るものが多く楽しいものです。

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Shogo Nakano

宮崎県のアウトドア屋「PORTAL」の店主です。 山歩き、渓流釣りをはじめ、のんびり色々な自然の楽しみ方を満喫しながら、色々な方と一緒に遊べるのを楽しみにしています。

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