新年を迎えてからの初めての定休日の昨日は、2023年の”山始め”に高千穂峰を歩いてまいりました。昨年もたびたび訪れた高千穂峰ですが、今回は初めての登山口からのスタートです。今月は「行ったことのないルートから、あちこちから高千穂峰を歩こう」月間となりそうです。
急遽、目的地は変更
今年は年明けから、これから山歩きを始めようと店を訪れるお客様が多く、山歩きを楽しむ方が増えるのかと思うと本当に嬉しくありがたいことです。初心者の方にもお勧めしやすく、よく話題に挙がるのが霧島連山の山々やハイキングコース。白鳥山の池巡りコースをはじめ韓国岳や高千穂峰、と話題になり、ふと店主が「高千穂峰を行ったことのない登山口から歩いてみようか」の一言から、選択肢は2つ。
高原町の霧島東神社からの「御池コース登山口」か都城市の「夢ヶ丘登山口」となりました。骨折後から体力不足を感じていた店主の提案で、距離の長い御池コースに決定となりましたが、登山口手前の御池キャンプ場へと続く道に大きな倒木があり通れず、夢ヶ丘登山口からのスタートに変更です。(現在、倒木は撤去されております。)

朝陽が上がると森の中にオレンジのスポットライトがあちこちに現れました
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同じ山でも
夢ヶ丘登山口からのコースは照葉樹林の森が美しく、歩きやすい登山道が続いています。少し急な登りが続き、5合目あたりまであまり眺望はありませんが、5合目を過ぎ、勾配が緩やかになると景色が開けてきます。

青空に白っぽい枝木とグリーンが綺麗でした
同じ山でも、登山口が変わるだけで周りの山の形もいつもと違った角度から眺めることができて、「おー!こっち側から見ると、こんな形だったのか!」など、新たな発見や景色が新鮮です。冬の日に歩きましたが、登山道脇はススキやミヤマキリシマに囲まれ、ミヤマキリシマの季節はここも鮮やかなピンク一色になって、また違った景色なんだろうなと妄想しつつ…。

夢ヶ丘コースと御池コースの分岐。高千穂峰ピークまでの稜線歩きが始まります。
冬の褐色の景色は、ちょっと荒涼とした雰囲気でそれもまた格好良いです。
高千穂河原から歩く「火山」を感じる景色、天孫降臨コースや夢ヶ丘コースからは森歩きから始まり、稜線歩きのコース。同じ山でもコースごとに違った魅力が詰まっています。

稜線を歩く店主
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稜線上から夷守岳-丸岡山-大幡山方麺
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目の前の景色、足元の景色
山や渓流で、お天気の良い日もそうではない時でも「見たまま、感じたままに撮ってみたいな」と思う景色や光景に出会います。素敵だと思った景色や一緒に歩くコミュニティのメンバーの方々が楽しんで居る様子。自然風景は写真だけでは伝えきれない、その時の空気、季節の匂いがありますが見た方が「こんな場所に行ってみたい・体験してみたい」「一緒に楽しんでみたい」と思っていただけると嬉しいです。

稜線上の日陰に霜の降りたスギゴケは金平糖のようでした
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霜が降りて寒そうな枯れ葉
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空と雲の境目が綺麗な日
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風吹く稜線。ここを潜るたびに、神聖な気持ちになります
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流行りの”映え”を狙うのでなく、自然の中を歩いていると自分の琴線に触れる小さな発見や楽しさが沢山あり、聴覚・視覚・嗅覚などの感覚が研ぎ澄まされてくるような気がするのも自然遊びの楽しさのひとつかなと感じます。
ありがたい気分の山頂
この日の目的が体力作り・運動不足解消・いつもと違った登山口から歩くことだったので、山頂までは行かなくてもいいかと話しておりましたが、行動時間にも余裕は充分。空が綺麗で気持ちが良く、やはり山に入るといつまでも山の中に居たくなってしまう私は、「せっかくだから山頂まで行ってみようよ」と山頂まで行くことに。なにより、歩いている際に山頂を見上げると新年を祝って掲揚しているのか日本国旗が揺れているのが気になってしまいまして笑

続く登山道の向こうに揺れる旗
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山頂まであと少し
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山頂に到着すると、連休明けのためか登山客はまばら。皆さん、天の逆鉾の横で青空にたなびく国旗を見上げておりました。店主も「ありがたい気分になるね」と。いつも気になっていた天の逆鉾の横の長い棒は旗のポールだったのですね。新年だけではなく、神事がある際などに掲揚されるそうです。

避難小屋にはお正月飾り
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今年はお正月気分があまりなかったのですが、高千穂峰山頂でちょっとお正月気分に触れ、ありがたい気持ちになりました。皆さまの安全や健康もお祈りしました。今年も一年、皆さまにとって笑顔あふれる良い一年になりますように。
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御池コースは次回の楽しみに
山頂には長居せず、下山をし始めます。下山時には朝と太陽の角度が違うので、見下ろす景色は朝の風景とはまた違う表情に見えます。これから山頂へ向かう、ご年配者のグループとすれ違い、好天の景色を喜んで山歩きを楽しまれており、嬉しくなる光景でした。
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店主のリハビリ要素もあり、登りは「カメさん、カメさん。(ゆっくり歩くこと)」と呟きながら、歩いていた店主ですが、下山時は軽快に飛ばしておりまして少し安心、笑
私も運動不足を感じており、今月や来月はてくてくと山を歩いて体力をつけたいなと思っております。店主が完全復活するまでに、私も体力をつけなくては…店主が完全復活すると、私はゼェゼェハァハァしながら後ろを付いていくことになりますので笑 (二人で下見の際)
夢ヶ丘登山口からの往復で約6.8km、次回の予定は高千穂峰へ続くコースの中で一番距離が長いとされている御池コースです。このコースにはどんな景色や発見があるかなと今から楽しみです。

薄雲の上に立っているような美しい光景でした
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