最近の週末はお客様のお誘いなどもあり、早朝から渓谷に出かけ仕事に出勤することの多い店主ですが、今朝も早朝5:00に集合して渓谷へ。(むしろ誘っていただきたいので歓迎なのです…笑)
今週の頭に降った大雨の影響で、まだ水は多め、遡行は難なくできるレベル。
少し涼しさのある時間から入渓し、早朝の釣りを楽しみます。
夏の色・夏の音
夏色になった緑を眺めながらスタート
つい先日まで「新緑が美しい」なんて言ってましたが、もう渓谷も山も緑は夏色へと変わり、聞こえてくる野鳥の囀もオオルリやアカショウビンにサンコウチョウと、すっかり夏の音になりました。
川の水も雨の影響で少々増えており、ゴォと流れる音もまた夏を感じるものです。
渓流の山女魚釣りは3月頭から9月末まで、もう7月になろうとしているので残り3ヶ月。
今シーズンはお客様のお蔭もあり、渓谷には比較的多く出かけている方ですが、それでもあっという間に時間は経ちますもので、夏の色も気付けば秋の色へと移り変わるんだろうなと思いつつ写真を撮っておりました。
少し増えた水の音もまた夏を感じます
時折、客観的に思うのですが、花・魚・緑・香り・音と四季の変化を感じながらの時間を持つことは、何の得になる訳でもありませんが贅沢な時間なんだろうなと感じることがあり、歳を重ねたことなのかなと文章を書きながら思うのであります。
山女魚釣り
タイトルには”贅沢な朝の散歩”と書きましたが、最近の朝の渓流釣りはある種”散歩”的な時間で、高い移動費をかけて都市部から山間部へ移動して釣りを楽しむ方から見れば、至極贅沢な時間でございまして、僕らの店のお客様にもそうした”散歩的感覚”で日常的に釣りを楽しまれる方が多くいらっしゃいます。
とは言え、いざ釣りに出かけますと”散歩”だなんて呑気なことは言ってられず、やはり釣りたくなるものでございまして、谷に降りてしばらくは一緒に出かけたお客様と「山女魚は居た？」なんて確認しあいながら、周囲の音も耳に入らず、夏の緑も目に入らず魚影にだけ集中して釣りを…
釣り集中の時間
流れの緩いところではお互いにカワムツばかりが出てくる始末でございますが、たまにはカワムツの写真も。
カワムツ
「君じゃないんだよなぁ」なんて呟きながら、それでも無反応よりはマシかと複雑な気持ちになる魚ですが、ルアーでもフライでも山女魚の付いてそうな場所を丁寧に狙えばポツポツと綺麗な山女魚。
山女魚
今回はコンテンツの更新に使おうと丁寧に写真を撮ってきましたが、それも早い段階で”とりあえず”一匹は釣れたからで、釣れなければ散歩などという余裕も生まれず、カメラを出すゆとりもなく、黙々と釣りをしてしまうのであります。
釣れれば”ゆとり”が生まれ、釣れなきゃ焦りで釣れず。
何回釣りに出かけても、ここだけは変わらず…
お客様の釣られた美しい山女魚
貴重な一匹目を釣って魚を写真に収めるお客様
釣った後の余裕な遊び時間
個人的には午前中だけの釣りの時間では動画の撮影はしていないので、ある程度気が楽なのですが、それでも僕もお客様も釣ってしまえば、さらに余裕が生まれます。
そして余裕が生まれたら、ついには魚でもない写真を撮ってみたり…
余裕が生まれると、こんな写真を撮ってみようかと遊んだり…
お客様と僕と、お互いに余裕も生まれれば鳥の囀を聞いて夏鳥を探してみたり、魚以外に目も耳も効くようになり、夏の朝の渓谷を満喫。
脱渓後は毎度店に移動して、お客様と珈琲を飲んで仕事をスタートする訳でございますが、仕事中にふと「贅沢な朝の散歩だったな」と振り返る訳でございます。
身近にこうした環境のある場所。
僕らもお客様も、当たり前になりつつある時間でございますが、こうした贅沢な時間に感謝しつつ大切にしていきたいものです。
贅沢な時間をありがとうございました
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