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山間部の魅力が詰まっている渓流釣り

今週の店休日2日目は、店のアウトドアコミュニティのメンバーで渓流釣りを楽しまれているMikiさんと一緒に渓流釣りへ出かけてまいりました。谷の地形的にいつもより長時間行動の釣行となります。宮崎は日の出時刻もいつの間にか5:40頃となり、まだ暑い最中ではありますが、季節は着々と夏から秋へ、どんどん日が短くなってきているなと感じるこの頃です。

朝のリレー

余談ですが、毎日の習慣で故郷である北海道の天気予報や日の入・日の出時刻を確認するのが日課となっております。今の札幌の日の出時刻は4:45頃。北海道の夏至の頃の、日の出時刻は3:55頃。北海道も日の出時刻がだいぶ遅くなりました。8月の下旬頃からは、北海道最高峰の大雪山系で日本一早い紅葉の便りも聞こえる頃です。こうやって休みの日、日の出前に動いておりますと、数分前にすでに北海道で家族や友達が迎えた朝を私が迎える番だなと、頭の中に谷川俊太郎さんの”朝のリレー”がいつも浮かびます。

“朝のリレー”

カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

ウクライナにもロシアにも穏やかな朝が一刻も早く訪れますように

谷川俊太郎さんの美しい詩。昔からとても大好きな詩です。いつも余談ばかりですみません笑

谷選び・山選び

話を戻しまして、早朝に出発し、向かったとある谷。お客様と歩く渓流釣りは2週間ぶりです。この谷はちょっぴりアスレチック要素があり、「よじ登り系が好きなMikiさんが楽しんでくれそうだな」と密かに思っていた谷。店のアウトドアコミュニティで夏の山間部のアクティビティとして、ご提案している渓流釣りですが、場所の決定は「景色が綺麗な場所」「山野草なども見れてカメラ(写真撮影)も楽しめる場所」「魚が多く居そうなところ」など、お客様からのリクエストをお聞きし、それプラス、【絶対安全】を元に、お客様の体力や楽しんでいただけそうな場所を加味して谷を選びます。(前日までのお天気も重要です) 山を歩いていても渓谷に入っても、店主と「ここは○○さんが喜びそうだね」「ここはちょっとヤマビルが多いから△△さんはNGだね笑」など、話しては浮かんでくるお客様の顔。時には店に通ってくださる、渓流釣りや山歩きのベテランの方々が「あそこは初心者に歩きやすい谷だよ」「今時期は○○の花が綺麗だよ」など情報をいただくこともあり、コミュニティの方々が楽しんでくれるようにと、いつもお世話になり懇意にしてくださっている方々からの情報は本当にありがたいことです。

2人以上になると感じる”クエスト感”

欲が出てしまう

渓流を遡行したり、岩をよじ登ったりして進んでいきます。久々の釣行というMikiさんも山女魚を釣り上げていきます。Mikiさんも「チビばかりじゃなくて、大きのも釣ってみたいです」とのことで…解ります、その気持ち。おチビでも釣れると嬉しいのですが、もう少しサイズの大きいものを・綺麗な魚に出会いたいと、どんどん欲張りになってしまいます。私の場合、この「サイズアップ」「綺麗な魚」にプラスして、魚の取り込みまで焦らずスマートに出来れば尚よし!です。そんな欲を言っている前に、私は今回も「アブラメ」の洗礼を受けておりましたが…笑

Mikiさんが釣り上げた山女魚

釣り上げた可愛い山女魚を丁寧に撮影です

先を行く店主を追いかけながらMikiさんと釣り上がっていくと、店主のロッドが撓っておりまして、昨日の探検的源流釣行に引き続き、最近新調したランディングネットの内径をオーバーするサイズのカッコイイ山女魚を釣っておりました。

嬉しそうに山女魚を愛でる店主

Mikiさんと思わず「わぁ ! いいなー!」「美味しそう」と言ってしまったサイズ(食べませんけどね笑) フライフィッシングもルアーフィッシングも魚がかかった時の、ロッドが撓っている姿は興奮です笑

渓流釣りの魅力

いつもより長い時間、渓谷に入っていて渓流釣りの魅力を改めて考えて(感じて)みると、渓流を溯上しながら釣り登る渓流釣りは非日常的な景色や山野草、野鳥など、自然風景を楽しみ、登山やハイキング、ちょっとした沢登り要素が詰まっていて(野営をしようと思えば、キャンプ要素も) 、山間部のアクティビティがギュッと詰まったアクティビティだなと感じます。山歩きでのスキル(ザレ場を歩いたり、岩をよじ登ったり)も活かすことができますし、写真撮りが好きな方はカメラを楽しむことも出来ます。山歩きをきっかけに、店のアウトドアコミュニティに入られたメンバーの方々で今、渓流釣りを楽しまれているお客様たちは、当初は「私が渓流釣りをするとは思ってもいませんでした!」という方ばかりですが、山歩きを楽しまれて居るからこそ、渓流釣りも魅力を感じて楽しまれているのかなと私の推測です。

冒険的要素も沢山

クライミングの足運びが活きるなぁと感じる場面などもあり

店主のBlogにもあるように、案内人を務めてくださるあの方も山間部のアクティビティを楽しまれる方。「山岳渓流」是非ともハマって頂きたいものです。
源頭部を求めてのハードな源流釣行になるかもしれませんが笑

どんな場所に、どの区間まで山女魚が居るのか、綺麗な山女魚に出会えるかも宝探しのようで、冒険心や探究心をくすぐるのも渓流釣りの魅力のひとつです。

美しい渓谷ですが、同時に「怖さ」も感じます。この夏も川や水辺での悲しい事故のニュースを沢山耳にします。自然遊びでの様々なリスクも頭に入れつつ、安全に楽しみたいと思います。

恒例の脱渓前のクールダウン

脱渓後は、しばし林道歩きがあるので店主が率先して恒例のクールダウン。

全身浸かるクールダウン中の店主

Mikiさんもクールダウン

クールダウン後、急勾配を登り脱渓。汗をかきながら車を停めた場所に戻ると、店主がクーラーボックスに入れたキンキンに冷えた麦茶を用意してくれており(渓流の兄貴様が以前、私たちに冷えたお茶を振る舞ってくださり、それに感動した店主が倣っております) ビールを飲めない私ですが、一気に半分くらいグビグビと飲み「プハァ〜ッ」と至福の瞬間。昨日の探検的源流釣行も長丁場だった中で、本日も大変にお疲れ様でした! 一方、首元や指をヤマビルにやられていたMikiさんですが、この日は一日で釣り上げた数が、今までで一番の日だったようで、おめでとうございます! 私も頑張ります、いつか一緒に綺麗な大きな山女魚を見れますように。※私がここで言う “大きな山女魚” は”尺(約30cm)とは贅沢言いません。”八寸”くらいでも大満足です笑

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Mayuko Takeda

Mayuko Takeda

PORTAL Staff

宮崎県のアウトドア屋「PORTAL」のスタッフです。山歩きを中心に四季折々の山間部の自然遊びを楽しんでおります。店を訪れた方・このサイトを訪れていただいた方に、自然の中での楽しみやワクワクが伝わると嬉しいです。

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