アウトドア屋のライフログ

TROUT FISHING

1週間後の虹鱒たち @西米良

定休日2日目は、来週予定しているお客様との西米良村 : 管理釣り場での釣りの下見と、私の課題(宿題)を練習するため、再び西米良へ。今回はお昼過ぎからのスタートです。現地に到着すると前回、ご一緒していただいた日本フライフィッシング 協会(JFFA)の理事さまもいらっしゃっており、「1週間前と違ってゲーム性が出てきてるよー! 楽しんでー!」と声を掛けていただき、いざ下流へ。1週間経つとそんなに違うものなのか?と、私の中で擬人化された虹鱒たちの心境(?)をイメージして綴ってみたいと思います。

確かに渋い

先行する店主、「今日はちょっと難しいぞー」と、前回ポンポンと釣り上げていた時と違い、ポイントごとに毛鉤の種類やティペット(釣り糸)の長さを変えたりと、じっくりと様子見です。私たちよりも数時間前に来ていたというルアー釣りの方も「まだ1匹しか釣れてません」と苦戦している様子です。

「今はなにを食べてるんだろか?」と店主。

私も前回と同じ毛鉤でチャレンジ。川の中に居る虹鱒たちの姿は目視できるのですが、目の前に毛鉤を流してもとことん無視される始末です。養殖場で育ち、渓流に放たれ1週間経った虹鱒たち。目の前を流れていく毛鉤やルアーに見慣れ、仲間たちが釣り上げられていくのを見て、警戒心が芽生えてきたのでしょうか。「川に引越ししてきたら、今まで養殖場で食べていたペレット(魚粉をベースにした粒状の餌) がないから、とりあえず目の前に漂ってるものを口に入れてみよう」と思っていた虹鱒が、この1週間の間に「これは餌じゃない」と知恵をつけ、

虹鱒A : 「目の前に流れてくる虫みたいのとか、小魚みたいの、やたらと喰いつくの止めといた方がいいよー」

虹鱒B : 「そうそう、この前なんて餌かと思って喰いついたらさ、グンッって引っ張られて、びっくりしたー。また水の中に戻してくれたけどさ。気をつけた方がいいね。」

虹鱒A : 「あ! また上から虫みたいの落ちてきた。これ食べ物じゃないよな、スルー、スルー。」

こんな会話が水中で繰り広げられているのでは?と思ってしまうのです笑

スレる

釣り用語 : スレる= 魚が警戒して釣れづらくなること。「だんだん魚たちもスレてきているから」「あそこの谷の山女魚はスレていないから」…私も最初は「スレる」とは何のことだろうと、キンちゃんのように思っておりました。

意味が解ると、渓魚たちにも人格(魚格?)があるように思え、とても可愛らしく思えるように。思い返すと、山女魚釣りで夢中でルアーを追いかけてくるチビッコ山女魚たち。あのチビッコたちはまだ経験が浅くてピュアな子たちなのかなと考えたり。生き物なのでやはり学習能力は備わっているはずで、渓魚たちも大きくなるにつれ、その場所で棲む期間が長くなるにつれて、生きるための知恵がついて賢くなっていくのかなと、1週間経った西米良の虹鱒たちの変化に感心したのであります。気になる、渓魚たちの学習能力。
釣りには同じポイントにフライ、またはルアーを落として、魚が出てこなければ少し時間を置いてから(場所を休めてから)、再びチャレンジというような作戦もありますが、果たして、渓魚たちの「記憶力」や警戒心が解ける時間というものも、どれくらいなのかと気になることだらけです。

渓流釣りを始めた頃に、店主に勧められた「釣りキチ三平」を教科書に笑

山女魚・岩魚・虹鱒その他、たくさんの渓魚たちにも、それぞれの性格(性質・生態)があります。こんなことも学びながら、渓流釣りを楽しんでおります。

毛鉤

1週間前は川面に見えている虹鱒の前にフライを流せば、喰いついてくれるという有様。前回は「ニンフ」という水生昆虫の幼虫に模した水の中に沈んでいく毛鉤で釣れていましたので、今回もニンフを選択。毛鉤を作りながら、「こんなのが川の中に居るのかな」と思うこともあるのですが、今シーズンお客様と出向いた春の渓流で、ポカポカ陽気の中、水面から次々にカゲロウが飛び立ち、足元を見ると「抜け殻」のようなものが、水面を漂ってきました。

左 : 抜け殻 / 右 : フェザントテールニンフ


「私が作っていたのはコレだったのか! 本当にこうゆうのが水の中に居るんだ!」と思った瞬間です。鳥や動物の毛や羽を使って、虫の姿に模して作る毛鉤。場所や季節、様々な要素によって食性が変わる渓魚のこういった特性も理解や気づくことができるようになれば、もっと楽しいのでしょうね。奥深いです。

何を食べているの

虹鱒釣りに開放されている区間が終盤に差し掛かり、まだ釣れない私。「最近はなにを食べてるの?」と呟きながら、フライを落としていきますが一向に無視される始末。虹鱒が集まっている場所をじっと観ていると、水面スレスレに飛んでいる白っぽいカゲロウのような虫に、水中からバクッと飛びつく虹鱒の姿を発見いたしました。今まで、水中に沈むフライでしたが、水面に浮くドライフライに変更。店主に「ドライにしたことで吉と出るか凶と出るか」と言われた瞬間、ドライに喰いついた虹鱒。

手前のニンフフライから奥のドライフライに変更した途端に

こうゆうのがフライの面白さのひとつなんだろうな、となんだかすごく感激しました。感激というより”興奮”かもしれません笑
この1週間の間もそうだったのかもしれませんが、放流された虹鱒たちの食の好みが変わっていき、ドライフライを落とすたびに果敢に飛びついてくる虹鱒たちを見ていると

「最近の好物は水面に向かって飛んでくる虫なんだよねー」

と、言っているような笑
毛鉤の種類を変えた途端に、次々と釣れ始め、私は自分の課題(魚がかかったら寄せてネットに入れるまでの動き)を、落ち着いて練習することが出来ました。いや、練習させていただきました。虹鱒たち、ありがとうございます。少しずつ出来ることが増えていくと、魚をネットに入れるまでのアクションも、スムーズに格好良く出来たらなと次回の新たな宿題です。

答え合わせ

今回の虹鱒釣りは、前半 : 渋め / 後半 : 好調 に終わりましたが、不調・好調要因を振り返ってみると「なにが今日の答えだったんだろう」と思います。
釣りをしていた時間帯・気温・毛鉤の種類・虹鱒の食性の変化、好調に釣れていたポイントは虹鱒の餌場にあたる場所だったのかな?などなど、いろいろな考え方ができます。フライフィッシング に限らずですが、本当に釣りって奥深いですね。今月はお客様と一緒に、西米良を訪れることがあと数回ありそうなので、西米良の虹鱒たちの変化を見るのも楽しみです。来週のこのBlogには「スレまくった虹鱒たち」なんてタイトルになりませんように笑

渓流シーズンOFFの期間に、こうやって楽しめる環境に感謝です。


渓流釣り初心者の拙い表現だらけのBlogに最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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Mayuko Takeda

Mayuko Takeda

PORTAL Staff

宮崎県のアウトドア屋「PORTAL」のスタッフです。山歩きを中心に四季折々の山間部の自然遊びを楽しんでおります。店を訪れた方・このサイトを訪れていただいた方に、自然の中での楽しみやワクワクが伝わると嬉しいです。

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