アウトドア屋のライフログ

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Onlineでは伝わらないこと

私がPORTALで働き始めたのは、新型ウイルスが日本中に蔓延し、外出制限などの規制が出された頃。宮﨑に越してきて、初出社まで5日ほど自宅で待機してからの晴れて(?)初出社となりました。店が主宰しているアウトドアコミュニティでは職業柄、複数人で集まったり外出の規制などがあり、なかなか大勢で集まることができない情勢。イベントもなかなか開催できずでしたが、今年は私が入社してから初めての体験では?と思うような、大々的な店内イベントも開催しております。

店のイベント

今年の7月はETHOSというブランドのデザイナーを務める傍ら、自身でフィッシングブランド”ROOTHIN”を運営するフライフィッシャー兼デザイナーの細根さんが滞在し、店頭ではフライロッドの展示、合間に店近くの河川敷でCASTING CLINICを実施してくださり、日頃 店をご愛顧くださって店を通じてフライフィッシングを始められたお客さまにキャスティングをアドバイスいただきました。

一人一人、丁寧に教えてくださいました。


あれから2ヶ月以上も経ちましたが、参加されたお客さまが「あのクリニック受けて本当に良かったですー!」と先日、フライフィッシング 用品を買い物して頂いた帰りに、言っていたのを聞いて嬉しかったです。

普段、私たちも同じ趣味をされるお客さまに「こうゆう方が居て〜」と楽しいエピソードなどをご紹介することもあるのですが、お互いの顔を知らないお客さまが、たまたまご来店のタイミングが重なって、バッタリ! とか、こういったイベントなどで「あー! よくお話伺ってます。あなたでしたか!」と、出会う嬉しい瞬間。顔が見える関係って嬉しいですね。キャスティングの講習だって「手首をこんな角度にしてですねー」ってアドバイスをもらうにしても、YouTubeを見ているだけでは伝わらないこと、感じ取れないこと、沢山あります。

5th Anniversary  + POP UP!

そして、今月はMystery RanchのPOP UP。普段店頭に並ばないアイテムをたくさんメーカーさんが用意してくださいました。(9/18まで開催中です)
送られてくるアイテムのボリュームがわからずでしたが、沢山届いたパッキンの数!箱の中を見て、私たちもワクワクしました。(それと同時に、こんなに用意してくださって、しかも丸一日はメーカーの方々も店頭に立ってくださり、夜は懇親会を設けてくださる。…お客さまに喜んでいただくと共に売らねば…!!とも思いました笑)

お忙しい中、本当にありがとうございました!


POP UP前夜はお客さまが品出しのお手伝いに来てくださいました。お仕事帰りに、貴重な休日の合間に本当にありがとうございます。お客さまに「こんなアイテムもあるんだ!」とMystery Ranchの魅力を感じて頂けたらと、必死にレイアウトとディスプレイ。大変でしたが、みんなでワイワイと学校祭の準備のような、ちょっとしたワクワク感も。今月のPOP UPは店の5周年とも重なり、私の中でちょっとした”記念すべきイベント”感があります。

9/18まで開催しております。是非、遊びにいらしてください。


初日は大勢のお客さまが来てくださいました。「楽しみにしていました!」「えー!欲しいのがあり過ぎる!」「コレ(欲しかったアイテム)一択で来ました」と嬉しいお言葉ばかり。メーカーさんもフィッティングをアドバイスしてくださったり、お客さまも熱心にメーカーさんのお話に耳を傾けておりました。

楽しいお話に興味津々。

夜は事前にご予約いただいたお客さまが集まり、和やかな雰囲気で懇親会。メーカーさんからはA&FやMystery Ranchのブランドヒストリーや末長くご愛用いただけるようにとメンテナンスのお話なども。「使うこと・使い続けること」が楽しみなモノづくりをされている素敵なブランドです。私も話を聞いて刺激になり、とても勉強になりました。

コロナ以降、出張なども規制され、なかなかメーカーの担当の方々に直接お会いする機会がなかったのですが、私たち(店)がお取り扱いする製品(モノ)の間には、こうした心の通ったメーカーさんがいらっしゃることに感謝です。今回、初めてお会いして改めてブランドの魅力やそれを正しくお客さまに伝える責任感も感じたのでありました。

日常への変化

これは変化というより、「日常に戻った」というべきことなのかもしれませんが、今年の夏は今までと違って「在りし日の頃に戻ったのかな」と思うことが沢山あります。旅行などの規制も緩和され、北アルプスや富士山への登山目的でのお客さまのご来店が多く、遠征のスケジュールで毎月、楽しそうに忙しくされている客さまの姿も。

コロナがなかったら、こうして毎年遠征を楽しみにされていたんだろうな、と。私が北海道出身で利尻島で暮らしていたことを知っているお客さまは「利尻山・礼文島を歩いてきたよ」と写真を見せてくれながら、嬉しいお土産話も。私が見ていた景色と同じ景色を見てこられたのかと思うと嬉しくなりました。これも今まではなかったことです。

礼文島 : つばめ山から礼文島西海岸方面の景色

礼文岳から利尻島


やはり自由に、自分の行きたい場所に行く・会いたい人に会いに行ける「今までどおりのこと」って嬉しいですね。身近で起こる自然災害時もそうですが、「当たり前だったこと」って、いとも簡単に「当たり前」ではなくなってしまうんだなと感じました。

Onlineでは伝わらないことを

遠征を楽しむ方々も居れば、身近な自然を楽しまれている方々も沢山いらっしゃいます。今年は梅雨明けからどうもスッキリしない天気が続いておりますが、季節は徐々に秋に向かっており、山歩きを始めるにも良いシーズン。市街地は湿度を感じる暑さでも、登山口へ行けば涼しかったりと、しっかり秋の気配も。季節柄なのか、これから山歩きを始めてみたいというお客さまのご来店も増え始めました。

青空に桜島。(白鳥山にて)


コロナ渦真っ只中な頃、私が感じたのはSNSやYouTubeのレビューなどを参考にして「これを持っていなければいけない」と思い込んで、ご来店される方が多かったなということ。もちろん、アクティビティによっては必要最低限のアイテムがないと…というものがありますが、安全に快適に楽しむための道具・装備を準備して、実際に体験されてから「こうゆうものがあればいいな」「私にはこれは必要ないな」とあれこれ考えながら道具を選ぶのも、楽しさのひとつだと私は思います。

最近はレビューなどを気にし過ぎている方々が以前よりも減ったなと感じることも。初めから険しい山へ行く訳ではないし「やってみたいこと」を難しく考えてしまうとなかなか踏み出せなかったりすると思うので、気軽に店の扉を開いていただけると嬉しいです。地域の山の情報などOnlineでは得られない情報などをお伝えすることも地域の店の役割・存在意義だと思っています。

店では、これから登山やハイキングを始める方や始めてみたい方に、ご参考になればと紹介動画を制作しております。(店主曰く”教材ビデオ的”です笑)  ですが、自然の中の空気感や音、自分の呼吸など、動画では全てをお伝えすることは出来ません。是非、自分の足で歩き五感をフルに使って自然を楽しんでいただけたら幸いです。


GO HIKING #1 白鳥山


GO HIKING #2 高千穂峰 :  高千穂河原からのコース -霧島連山-

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Mayuko Takeda

Mayuko Takeda

PORTAL Staff

宮崎県のアウトドア屋「PORTAL」のスタッフです。山歩きを中心に四季折々の山間部の自然遊びを楽しんでおります。店を訪れた方・このサイトを訪れていただいた方に、自然の中での楽しみやワクワクが伝わると嬉しいです。

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