雨の定休日。
残念ながら山にも釣りにも出かけられず、この定休日は宮崎県内にあるフライフィッシングの店を訪れておりました。
目的は、僕の店で最近はフライを始めてみたいという声をチラホラと聞かせていただくようになり、そうした方々が道具を買うならインターネットでモノを買うより、地域の店を使って楽しんでいただきたいなという願いもありまして、僕の店のお客様を紹介させていただいたり、キャスティングの講習をお願いできないかという話をさせていただきに出かけてまいりました。
快く承諾いただいたオーナーさんに感謝するとともに、一緒に釣りを楽しむ方が増えるのかなと思うと嬉しい限りです。
今回出かけた目的についての話は、また改めて書かせていただくとして、今回はあるオーナーさんに教えていただいた昔の風景の話を。

大淀川から眺める霧島連山
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上の写真は、僕の店の近くから眺める大淀川と霧島連山の夕焼け時の写真。
僕の好きな風景のひとつで、僕の好きな写真のひとつで、この風景の近くに店を出したいという願いがあって僕の店は今の場所に構えています。
この雄大で美しい風景の場所のほんの少し上流には、昔は鮎釣りの方がシーズンになると並んでいたことがあるそうで、霧島連山を背に雄大な大淀川で鮎の竿を出している風景を想像すると、なんだかとても美しい風景に思えます。
僕が宮崎県に移り住んで16年の間ではそうした風景を見た記憶がないので、もっと昔の話だと思いますが、そうした風景を眺めてみたいなと感じるものです。
僕は特段「昔の方が良かった」なんて思う性格ではなく、基本的にいつも「今が面白い」という性格なので「昔に戻ったらいいのにな」なんて思うことはありませんが、身近にそうした環境が生まれるのであれば、それは美しくて素敵で、楽しいことだなと思うものです。
少し山間部方面に車を走らせれば綾町という町でも鮎釣りを楽しむ方を見かけることができますが、この霧島連山をバックに釣りを楽しむ姿はきっと眺めていて、とても美しいものだろうなと感じます。
最近は僕の店でも近くの川にどんな魚が住んでいるのかと、お客様と一緒に簡易的な釣りセットや網を持って河川に出かけることがありますが、その延長線として大淀川でいろんな釣りをみんなで楽しむのもアリかなと思ったりするものです。
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これから僕の店でもフライフィッシングを楽しまれる方が、少しだけ増えていく気もしていますが、そうした方々と色々な山間部に出かけて美しい風景と釣りを楽しむとともに、もっと身近にある僕らが知らないだけの美しさや楽しさ、遊びや学びを発見できたらいいなとつくづく感じた定休日でございました。
「今が面白い」というのは決して昔を否定する訳ではなく、昔からあっていいものは残していけたらなと思いますし、昔以上に良いものがある今も非常に面白いものです。
そして、文献を読んで学ぶより知っている方に教わることの面白さを、釣りの先輩に教わった1日でございました。
まだまだ知らない風景がたくさんの”身近な世界”
もっと色々な発見をして、お客様と一緒に楽しんでいきたいものです。
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