仕事柄、毎週の店休日には宮崎県の山か谷に居ますが、この1週間の間だけでも見えてくる景色や植物は季節の変化と共に、めまぐるしく変わっていきます。私にとって、そういった事柄を感じられるのもアウトドア・アクティビティの中での楽しさのひとつ。今回は3月の山女魚の解禁日から先日の店休日までの渓流沿い(時々、山)で感じる季節の変化を備忘録として記録してみようと思います。
March : ミツマタ・山椿・桜・サツマイナモリソウ
今シーズンは3月中旬からのシーズンインとなりましたが、早朝はまだ肌寒く、太陽の日射しが渓谷の中に入る時間が待ち遠しくなる解禁直後の渓流。渓流沿いにはミツマタの花、山椿が咲いています。秋冬の茶色い枯れ葉が堆積する地面の上に落ちる、真っ赤な山椿の花・まんまるの黄色い花をポンポンと付けるミツマタを見ていると「春が来たな」という気分に。
山椿
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ミツマタと桜を楽しみながら
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私の地元、北海道ではこの季節に花を見ることはありません。まだ雪が残り、針葉樹の深緑と雪の白の2トーンカラーな景色です。宮崎県…九州は一年中、どこかしらにお花が咲いていて改めて、南だなぁと感じます。下の写真は、私が今年の山女魚釣りのシーズンインをした3月14日から5日前の地元、札幌の自宅から車で10分ほどの所にある公園。比べてみると、寒々しいですよね笑
奥に見える山にあるスキー場はまだ営業中。この川には鮭が遡上します。
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この景色でも、3月は北海道も春を少し感じる季節。風が暖かくなり、雪景色ですが春の匂い。
この公園の木にはたくさんのヤドリギがあります。これに雪が積もると綿帽子のようで可愛いのです。
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話を宮崎県に戻しまして、その頃宮崎県の渓谷沿いの林道や登山道で見かけることが多い花はサツマイナモリソウ。あまり日の当たらない場所にひっそりと佇んでいるイメージのある春に咲く小さな可愛いお花。
サツマイナモリソウ
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2023年の解禁を無事に迎えて、記念すべき1匹目(2023/03/14)
大きくなれよーとCatch & Release
April : 桜・藤・エゴの花・スミレ・タツナミソウ
朝の冷え込みも少しずつ緩みだし、渓流や山へ向かう途中に車の中から見る山々には、ポッポッといった感じで淡いピンクの山桜が山肌を彩ります。桜を見ると一気に「春」といった感じです。
満開の桜を背景に
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気温が上がると渓流沿いを飛び交う虫たちも活発に。フライフィッシング のベテランの大先輩にも「桜の花が散る頃、春の強い風が吹く頃には」と、お勧めのフライ(毛鉤)の種類も教えていただき、フライフィッシング の4つの要素「自然観察」「タイイング」「キャスティング」「フィッシング」の中での「自然観察」。虫だけではなくその時々の花にも教えられることがあるのかと、ますます奥深いなと感心したのでありました。
スミレ
タツナミソウ
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同じ渓流沿いへ行っても、1週間前には観られなかった植物が咲いていると「いつの間に!」と驚かされます。
May : エゴの花が散る頃
初旬には鈴なりに満開だったエゴの花。
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5月は渓流沿いで可愛い白い花をつける「エゴの花」が散る季節。日を増すごとに、花が落ち渓谷を流れていきます。渓流釣りを始めた頃から、店主に「エゴの花が散る頃、良い型の山女魚が出だすよ」と聞いておりましたので、エゴの花が散る頃はなんだかソワソワします。(他力本願では釣れませんが笑)
散っても可愛いエゴの花
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エゴの花が散る頃…気温も徐々に上がり、サンコウチョウやアカショウビンなどの夏鳥の声が渓谷に響く頃。餌となる虫の数も増えてきて、山女魚たちも成長していく頃なのかなと勝手にイメージです。
蜻蛉
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5月中旬からは気温も高く、ウェーダーを脱ぎウェットウェーディングスタイルでの釣行です。飛び交う虫たちも多くなり、使っているフライの種類も変化してまいりました。そして、釣行時の厄介者…蜘蛛の巣も多くなってまいりました。この季節はまだ湿度も少なく、晴れの日はカラッとしていて気持ちが良いです。
季節を楽しみましょう
渓谷沿いで見られる植物たちの変化と共に、とめどもなく書いてしまいましたが…夏鳥の訪れを喜んだりと季節を感じながらの外遊びは風情があったり贅沢だなと感じます。それらを共有できる仲間たちや先輩たちが居ることも嬉しいことです。そして、季節が進むにつれて可愛い山女魚たちの成長も楽しみです。
ティアドロップ型のパーマークが可愛い山女魚
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昨年は大きな台風があり、宮崎県の山間部も林道が崩れて未だ通行止めになっていたり、渓流沿いを歩いていると「次に大雨が来たらまた崩れるかもな…」と思うような場所や土砂災害の痕を見かけます。年々、日本各地・世界各地で自然災害の規模が大きくなっておりますが、今年は大きな被害をもたらすような自然災害が起こりませんように。
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