店を出して4年目。
2年目位からよく感じることなのですが、お客様同士の会話の中で「PORTAL行く?」という会話が聞こえた時に、なんだか言葉で表現できない嬉しさを感じます。
人の会話の中で僕が作った店の名前が、ひとつの名詞として使われることの嬉しさは言葉では言い表すことが難しいのですが、そんな風に日常の中に”PORTAL”という単語を使ってくださる方のために、僕らはいつも”僕らだからこそ”の楽しみを感動いただけるように試行錯誤しています。
溶岩流の谷
先日、僕らが”溶岩流の谷”と呼んでいる渓谷へお客様と遊びに出かけてまいりました。
いつもの如く、その時のレポートは店のWEBサイトに書いていますのでリンクを貼っておきます。
僕らが”溶岩流の谷”と呼んでいるその谷は大昔の火山の大噴火で溶岩が流れこんだ渓谷で、ところどころに溶岩流が流れて固まった迫力ある風景を間近に眺めることのできる谷で、火山の迫力や自然の造形美を”超”ダイレクトに感じることができます。

溶岩が作り出した迫力ある風景(お客様撮影)
この谷は僕や案内人やスタッフで下見を行って、お客様を連れて歩けそうだということで、1年に1回ほど僕らがお客様を案内している谷。
今回は、この谷を見つけてお客様を連れて出かけるようになった経緯を、お客様の撮影した写真を使いながら少し書いてみようかと思います。
地質図持った案内人と
知らない渓谷や絶景を探す時、僕らは地形図と地質図を見ながら”どこにどんな風景があるのか”想像して楽しむことがありますが、ある日僕らの店の案内人がテンションを上げて「ここに絶景があるはず」と店にやってきまして。
そこから案内人が下見に出かけ、僕らが下見に出かけてお互いに面白いということで、お客様に見せてあげようということで出かけた谷。

地質にも詳しい案内人が、地質の話をしてくれているシーン(お客様撮影)
「ここは面白そうだ!」という顔をしている時の案内人は、僕から見ると先輩なのですが”子供のよう”で面白いのは余談ですが…
地質図とマニアックな地質の本を片手に店に来て、それを地形図と照らし合わせながら谷の景観を想像する案内人。今思い出しても「ありがたいな」と実感する時間です。
日頃暮らす土地の魅力
案内人や僕にスタッフと、お客様に感動していただきたいのは「日頃暮らす土地の中に、こんな素晴らしい場所があったんだ」という感動。
もうひとつは、それを守る方々のストーリーというのもあるのですが、それはまたの機会に。
日頃暮らす土地の魅力といっても、旅を否定する訳ではなく、日頃の暮らしが楽しいからこそ旅もまた楽しめるものだと僕らは思っています。
そんな僕らは、兵庫県出身・福岡県出身・北海道出身という滑稽な三人組なのですが…

火山が身近にあるからこそ(お客様撮影)
僕が尊敬するガイドが、以前僕にこんなことを語ってくれました。
身近に何もないという人が居るけれど、それは探していないだけ。
探しまくったら幾らでも良い場所なんてあるものだから。
そんなことを語ってくれたガイドも、僕とは違う土地で自分が暮らす土地の魅力を案内する素敵なガイドで、本当にその通りだと感じるものです。
“PORTALだからこそ”
日頃暮らす土地も、少し目線を変えたり、視点を変えてみれば様々な魅力が発見できます。
それは遊びだけでなく、きっと日頃の暮らしもそうだと僕らは思っています。
僕らは自然の中をお客様と歩いて楽しみますが、それは決して遊びだけを楽しむことが目的でなく、自然の中での様々な体験を通して、一緒に楽しむお客様や店に通ってくださる皆様の暮らしが”ほんの少しでも”豊かなものになればと願っています。
お客様同士の会話の中に”PORTAL”という単語が出るたびに、なんだか表現できない嬉しさを感じる訳でありますが、いつの日かお客様の暮らしの中に”PORTAL”があって良かったなと感じていただけるよう、まだまだ試行錯誤が続いていくのですが、そんな試行錯誤を手伝ってくださる様々な方に本当に感謝です。
そして、それを感じ取ってくださるお客様に日々感謝です。

迫力ある景観の谷でした(お客様撮影)
また新しい風景を探して、地形図と睨めっこが始まります笑
最後に先日歩いた”溶岩流の谷”の動画です。
ご覧いただければ幸いです。
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