先日、店が運営させていただいているアウトドアのコミュニティにて宮崎県椎葉村の国見岳へと出かけてまいりまして、いつもの如く山のレポートは店のWEBサイトに書いておりますので、リンクを貼っておきます。
合わせてご覧いただけましたら幸いです。
少しばかり国見岳のご紹介を
国が見渡せるということで”国見”という名の付いた山は多いもので、国見岳・国見山・国見峠など、僕らの住む宮崎県周辺でもいくつか存在しますが、今回出かけたのは九州の真ん中ほどに位置する国見岳。
宮崎県椎葉村と熊本県の境に位置し、山頂は熊本県に存在し熊本県最高峰の山として親しまれている山でもありますことで「熊本県の山」として認識されている方が多いと思います。

国見岳の位置
そんな国見岳は、宮崎県では祖母山に続く二番目に標高が高い山として知られています。
※祖母山(1,756m)、国見岳(1,739m)、市房山(1,721m)の順
今回歩いた椎葉村の”萱野登山口”からのコースは往復14-5kmを歩く距離長めの健脚者向けのコース。

萱野登山口-国見岳のコース
山歩きに慣れた方は14-5kmという距離は決して長くはない距離かもしれませんが、日頃長い距離の山歩きを楽しんでいない方にとっては長距離で、平地を14-5km歩くよりも当然疲れる距離であります。
山遊びを始めて1年、始めての中距離
僕らの店でアウトドアのコミュニティを運営し始めて約2年。
今回お供させていただいた方々の中には山遊びを始めて1年ほどの方が多く、14-5kmの長さのコースの山歩きをすることが初めての方も。
そのため、今回は前日からお宿に宿泊し暗いうちから出発。渡渉(川を渡ること)もヘッドライトをつけて渡ります。

暗いうちから川の渡渉(お客様撮影)
山歩きに慣れた方にとって大した距離でないなんてことはどうでも良いことで、今この場で楽しむ方々の中には、こんな距離を歩くことに備えて休日に山歩きを楽しんでいたり、日頃から意識的に運動されていたりする訳でありまして長い距離を歩くことに緊張していた方も居ます。
その緊張は”歩けるか否か”ではなく「みんなに迷惑をかけたらどうしよう」という、お客様同士の気遣い。
ダメだったとして途中で引き返しても、誰もそんなことは気にしないにも関わらず、お互いがお互いを思いやったり一緒に楽しもうと思ってくださったり。
(そんな中店主は、前日遅くまでお客様と飲めない酒を飲んでましたが…)
そんな声を聞いていると、なんだかとても嬉しくなるのであります。
稀に見る快晴と感無量の絶景
晴れていようと曇っていようと、山や山間部には美しさがありますが、それでも晴れていれば嬉しいにこしたことはありません。
今回の国見岳では皆さんの日頃の行いか、稀に見る快晴。

途中で眺めた霧島連山(お客様撮影)
長く山を歩いていると時折存在する”アタリの日”と言えるような快晴、COMMUNITYの中で山歩きに慣れている方とこんなやりとりを。
店主「今日はアタリの日ですねぇ」
お客様「ほんとアタリ、こういう日があることを知っているからやめられませんよねぇ」
そして案内人からも帰宅後にこんなメールが
日頃からトレーニングされたり、僕らの店を利用してくれるファンの方、そして企画した僕らとお客様や店を守ってくれているスタッフの情熱が、この天気になったのでしょうね。
九州の真ん中ほどに位置する国見岳からは、九州の名だたる名峰がくっきりと。
雲仙(長崎)
多良岳(長崎・佐賀)
背振山系(福岡・佐賀)
阿蘇(熊本)
くじゅう(大分)
由布岳・鶴見岳(大分)
祖母傾山系(宮崎・大分)
霧島連山(鹿児島・宮崎)
尾鈴山地(宮崎)
石堂山(宮崎)
市房山(宮崎・熊本)
これら以外にも見渡す限りの山々に無風の快晴。
静かな中に見渡す美しい光景に涙するお客様もいて、お供させていただいている僕らも感動します。
みんなと歩いたからこそ
絶景を堪能し登山口へ戻る道中で、お客様が口を揃えて仰ったこと。
「みんなと楽しく歩いてなければ、こんな距離は歩けなかったかな」
きっとそんなことはないと思いますが、みんなが笑い楽しみ、そうやって思い合って楽しめた10時間程度の”のんびり山歩き”

帰り道での一枚(お客様撮影)
今回は数多いCOMMUNITYのお客様の中でも、健脚だなという方の集まりでしたが、そんな逞しい方々がお互いを思いやりながら楽しむ時間に、店主も案内人も感動する時間でありまして、僕ら自身も笑って楽しむお客様に多くの働く元気をいただいています。
全員の一歩一歩の積み重ね
今年の終盤に少し長い山歩きを計画して、下山した翌日にはほとんどの方が通常の毎日に戻り職場へと向かいます。
それは当然、僕や案内人も同じ。
毎日一生懸命に働いて、休日にしっかりとリフレッシュ。
そんな時間を「みんなと楽しみたいから」という理由だったり「みんなに迷惑をかけないように」と気遣ったりしながら、のんびり山を歩いて息を抜いたり「今日は疲れた」としっかり歩いたり、または知らない景色を楽しめるようにと頑張っていたり。
仕事でも毎日の暮らしでも、日々良い調子な訳ではなく、山があれば谷もあり、嬉しい時もあれば辛い時もあり。
そんな中でも「一歩一歩」前へと踏み出すことって、本当に素敵なことだなと、今回一緒に歩いた方々の逞しい笑顔を見て心底思うのであります。

素晴らしい1日でした
毎日一生懸命生きていれば、良いこともあり、辛いこともたくさんあると思いますが、それは山を歩いていても同じ。
楽しい日もあれば、なんだかキツイ日もあり、感無量の絶景を楽しめる時もあれば、辛い風雨に当たる日もあります。
「みんなと一緒だったから、こんなに歩けたな」と、いつの日かまたみんなで言い合えるようになれたなら、なんと嬉しいことでしょう。
そんなことを思いながら、眠い帰り道の運転を頑張るのでありました。
そして営業時間が過ぎても全員が帰り着くのを待つスタッフにも感謝です。
PORTALのOUTDOOR COMMUNITY
“皆さんのやってみたいの入り口に”
そんな思いで僕らなりに一生懸命運営させていただいているアウトドアのコミュニティ。
是非、たくさんの方と様々な自然を遊んで楽しめたなら嬉しく思います。
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