繁忙期の中でお客様と出会った美しい山女魚

渓流釣りが解禁となり、山には躑躅が咲き、渓谷では新緑を楽しみながら釣りに出かけられる今の季節は、店は繁忙期となり僕は1週間の半分近くを山や渓谷に出かけることになります。

1年間で最も山や渓谷に出かけてしまうこれからの季節に、いつも以上にWEBなどを更新しようと思いつつも、なかなか時間が割けず久々の更新となってしまいました…汗
ですが、ガンガンと働いて更新も頑張っていこうと思う今日この頃です。

新緑の渓谷

気づけば新緑の季節となっており、渓谷に降りれば晴天の日でも雨の日でも、美しい新緑が楽しめるようになりました。

雨の渓谷にて

気づけば前回の更新が3月下旬だったので、約1ヶ月の間に山女魚もスクスクと育ち、渓谷で出会う魚のサイズも大きくなり「反応が鈍いなぁ」なんて言っていたのも昔の話のように感じ、ドライフライにポンポンと反応する山女魚を見ていると、ついつい「もう少し良型を」と欲の出てしまう季節。

ポンポンとたくましい山女魚に出会います

解禁当初にワンサカ飛んでいたカゲロウも僕らの川では少なくなり始め、トビゲラが飛び交い、メマトイに付き纏われて少々鬱陶しい季節の到来。
そんなことも考える余裕がない怒涛な1ヶ月でございましたが、時折新緑の美しい渓谷に癒されるのであります。

あっという間に美しい新緑の季節

この1ヶ月に、何組のお客様と渓谷や山に出かけたかは曖昧ですが、お客様に「もう一人店主が居れば少しは楽になりそうだねぇ」と笑われる始末。

遠方からのお客様

そんな今シーズンですが、宮崎県の風景や環境に惹かれて遠方からのお客様も非常に目立つようになり、4-7月はわざわざ関東から宮崎県に釣りを楽しみに来るという方もいて、僕の予定は埋まっていく訳ですが、たくさんの方が宮崎県を訪れてくださるのは本当に嬉しい限りです。

昨年シーズン終盤、関東のお客さまと

上の写真は昨シーズンに東京から遊びに来てくださった方々で、以来仕事のお付き合いも少しさせていただきながら、フライフィッシングを通しての出会いを楽しませていただいており、今年も様々な方が訪れてくださる予定になっていますが、どんな出会いがあるのかと思うと楽しみなのであります。

繁忙期の中でお客様と出会った美しい山女魚

今年は例年以上に山に居るなぁと思う新緑の季節。
そんな中で馴染みのお客さまと「ガッツリ終日、気兼ねなく釣りをしよう」と出かけた渓谷での話。

新緑の美しい緑の渓谷にて

車を停めて1時間ほど山を歩いて入渓した谷です。

フライ初シーズン

ご一緒したお客様は、山も渓谷も楽しむ気の知れた方で、互いに適度に気を使いつつも、過度に気を使わず自由気ままな釣りを楽しみます。
わざわざ「あーだこーだ」と釣りの説明をすることもなく、思うままに釣りを楽しみながら遡行していきますが、なんとも山女魚の元気な1日で「ここに居るな」というポイント全てから山女魚が出てきてくれる”当たり日”。

フライ初シーズンとなるお客様ですが、特段教える必要もないほど器用に釣りあげます。

VLOG用に動画に収めるお客様

雑にならないように

小気味よく釣りを楽しみ、気づけば二人で数十の山女魚を釣り、ふとこんな会話をするのであります。

「こうも釣れると少し雑になってしまい気味ですねぇ」
「そんな時に良い山女魚が出たりするんですよねぇ」
「だから改めてラインのチェックなども怠らないようにしましょう」
「こっちのフライの方が反応が良さげですねぇ」
「そろそろ赤い山女魚が見たいねぇ」

そんな会話をしながら少し雑にならないように、丁寧にポイントを探って遡行し小休憩。

THE DAY

「こんな当たり日は滅多にないかなぁ」と思っていたその時に、お客様がキャストしてすぐ「中野さん！出たぁぁ！」と大興奮。
ギラっと輝く赤く大きな影に「尺あるんじゃないかぁ！」なんて僕もついつい興奮。

なんとも今シーズンのメモリアルになるような山女魚を釣り上げるお客さま…

美しい山女魚です

山女魚が弱ってしまわないようにサッと撮影してリリースした後に「いやぁ、すごい日だなぁ」と山深い渓谷の中でゲラゲラ笑うのであります。

オヤジ二人のロマンある会話

気の知れたお客さまなので、敢えて言えば僕もお客様も中年オヤジ。
そんな二人がロマンある会話を二人きりで楽しむのであります…

昨年大きな台風が直撃し、河川も大きなダメージを食らった宮崎県。

「よくあの台風の中で生きていたなぁ」
「色々な運が重なって出会った魚だったなぁ」

そして、蛇嫌いなお客様が先日大きな蛇に一人で遭遇し「渓谷はやっぱり嫌だなぁ」と思っていたようで

「だからこそ今日出てくれて、渓谷で楽しみなさいということかな」など

客観的に思い出すと、オヤジ二人がなんともロマンある会話をしているんだと可笑しくなるものですが、兎にも角にも美しい山女魚と出会って大笑いして、最高な1日を過ごさせていただいたのでありました。

気づけば今シーズンも間も無く2ヶ月が過ぎ、まだまだフライを楽しもうという方が少しずつ増えていますが、馴染みのお客様と「釣れようが釣れまいが、やっぱり釣りは楽しいものだ」と話しますが、そんな楽しみをまた色々な方とさせていただくと思うと、今シーズンもまた楽しみなのであります。

山に出かける方、渓谷に出かける方が最高なシーズンとなるよう願うと共に、改めてもう少し働いてコンテンツもマメに更新しようと思う店主でありました。