今週の定休日は両日共に快晴予報。店の案内人から皆既月食のことを聞いた店主に誘ってもらい、山の上からの天体ショーを楽しむことに。最近、足繁く通っている霧島山系。(いつも夜間行動がメインですが) 今回は白鳥山へ出かけてまいりました。
山の上からの天体ショー
今年の皆既月食は「天王星食」も同時に見られ、このような現象が日本で見られるのは442年ぶりとのことです。今回の皆既月食について、メディアの紹介で「織田信長も見た?」なんて書かれていると、以前に見られたのは戦国時代だったのかと、なんだかロマンを感じます。日が傾き始めた夕方からスタートです。

日没直後のこの時間の色合いも好きです
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樹林帯を出て、白鳥山の山頂手前でマジックアワー。やっぱり秋冬は空気も乾燥しているのか、空が澄んでいて綺麗です。写真に上手く納められませんでしたが、空のグラデーションが素敵な日でした。
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赤く焼けた空。
山頂で月食スタート
白鳥山で三脚やカメラのセットをせかせかとしていると、18:09。始まりました、皆既月食。私は望遠レンズを持っていないので、皆既月食を眺めたり、星空の出具合を伺ってポイント探しにせかせか。

望遠レンズで月を撮影中、店主。
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山頂6℃。前回の韓国岳でのサンセット&星空撮影時の寒さを懸念して、今回はダウンパンツも持参。ダウンパンツも履き込みますが、やはりじっとしていると寒さを感じます。最近は歩き慣れた場所での”夜間徘徊”が山中泊をせずとも、日中の日帰り登山と違った景色が楽しめることもあり、お世話になっている霧島山系。これからの季節は本当に寒さ対策が肝になりそうです。毎度、ホッとする暖かいスープを飲みながら、しばし皆既月食鑑賞と星空撮影。

オオカミ柄プラティパス。ワオーン。(撮影 : 店主)

月が地球の影に隠れたタイミングで、白鳥山山頂からの天の川。
二湖パノラマ展望台へ
身体も冷えてきたので、少し歩いて身体を暖めながら標高を下げて行こうと、二湖パノラマ展望台へ。ここには東屋もあり、再びホットドリンクでひと息。目の前には甑岳、六観音池、韓国岳が望めます。再び、明るくなってきた月が綺麗です…が、私は月を見つつも月の写真を撮れないので、再び星空撮影に夢中。

霧島山系の上空は飛行機や人工衛星がたくさん通過します。
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星空と街灯りに浮かぶ見事なプリン型の甑岳。名前の由来に改めて頷いてしまいました。甑岳の山頂に広がる火口湿原の真ん中での星空鑑賞も辺りが開けていて、面白そうです。
甑(こしき)は古代中国を発祥とする米などを蒸すための土器。〜ウィキペディアより

韓国岳
たっぷり撮影をして、下山。下山時はダウンジャケットを羽織って歩いても暑く感じないくらいでした。本日も無事に店主の夜間徘徊リハビリ完了! 素敵な天体ショーと星空の夜でした。
同じ月を
下山後、メールの着信の確認をしていると、友人から「イクラ作る途中みたいな感じになってるけど笑 宮﨑も見れたでしょ?」と、地元:札幌でスマホで撮影した皆既月食の写真(確かにイクラ作りかけっぽい)が添付されたLINE。同じ時刻に同じ事象を観られた今回の皆既月食。日本中のみんなが同じ月を観ていたんだなぁ、と思うとほっこりとした気分になりました。流星群や星空鑑賞を今度は皆さんと山の上でしたいですね。
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