アウトドア屋のライフログ

STAFF LOG

友あり遠方より来る -くじゅうを一緒に歩く-

投稿が遅くなりましたが、台風後の店休日にくっつけてお休みをいただき、大分県玖珠郡九重町から竹田市北部にかけて広がる「くじゅう連山」をテントを担いで地元、北海道・札幌から来てくれた大好きな友人と歩いてまいりました。PORTALで働く前に九州旅行をした際、いつかの下見を兼ねて長者原ビジターセンターに立ち寄り、くじゅう連山のイラストが書かれた「てぬぐい」を「いつか一緒に歩こうね」とお土産として渡した友人も、この時から「いつか、くじゅうへ!」とずっと思っていてくれたらしく、久しぶりの友人との再会と1泊2日の山旅。当日はお天気にも恵まれ、九州の山を楽しんでもらい、私自身も宮崎県に来てから初めての県外の山を楽しませていただきました。

待ち合わせは前日に由布院で。お揃いのMYSTERY RANCHのバックパックでした。

台風の影響で登山道の崩壊や危険箇所があれば、日帰り登山にして1日目と2日目を楽しもうと考えていましたが、友人と合流後、長者原ビジターセンターに確認しに行き、「特に危険箇所はなく大丈夫ですよ!」とのことで、ワクワクの由布院前泊。

長者原登山口から坊ガツルへ

店頭でたくさんのお客様からも情報を頂いていたくじゅう連山。たくさんの登山口がありますが、私は今シーズン初の山中泊。夏の間は渓流釣りを楽しんでいたので、きっと体力は落ちているはずで縦走ザックを背負っての長時間歩行が心配だったのですが、坊ガツルは長者原登山口から2時間程。2時間頑張れば、あとは持参したアタックザックで歩き回ることができます。

雨ヶ池越

長者原登山口から広がるタデ原湿原では、山に登らない方も散策を楽しまれておりました。花もだいぶ終盤ですがポンポンと丸く可愛い「ヒゴダイ」にも会うことができました。花の見頃の頃はこの湿原に色とりどりのたくさんの花々が咲き、賑やかなんでしょうね。

タデ原湿原のヒゴダイ

友人の一番の目的

雨ヶ池越を越え、樹林帯の中を歩くと「もったいないな」とちょっと思ってしまうほど下り、歩いていくと目の前に広がったのは広い坊ガツルキャンプ場。友人とプランを練ってる際に見ていた「山と高原地図」には坊ガツルキャンプ場のテント収容数に「1500張」の文字があり、「max1500張って、どれだけ広いんだろう!?」とずっと気になっていたのですが、突然山の中に現れる広い草原。うん。これは1500張いけるなと思わせられました。マチュピチュ旅行へ行ったことのある友人は「わぁ!マチュピチュみたい!」と大興奮。周囲を山々に囲まれ、馬や牛たちが草を食む姿があっても違和感がないくらい、とてものどかな雰囲気のテントサイトです。「この坊ガツルに泊まることが今回の一番の目的!」と友人の声。…そうだったのか笑

目の前に広がる坊ガツルキャンプ場

 

青空が出てきました


ススキの穂が揺れるテントサイトでテント設営。縦走ザックの中に入れていた必要な装備品などをアタックザックに入れ替え、山歩きのスタートです。アタックザックといっても、当初の予定ではこの2日間わりとしっかりと歩くプランを練っていたので、私は28Lの軽量なバックパックを用意し、いざ出発。

坊ガツルキャンプ場と法華院温泉山荘の間にはアケボノソウが咲いていました。

心遣いに感謝

1日目は「白口岳-稲星山-中岳-天狗ヶ城-久住山-北千里ヶ浜-坊ガツル」のコースタイム上ではおよそ6-7時間の周回、翌日は大船山でのご来光を予定していましたが、法華院温泉山荘の登山道情報を見ると、白口岳方面は登山道が少し荒れているのと、明朝は曇り予定に予報が変化したこと、坊ガツルと法華院温泉山荘を満喫し、予定を変更して先に歩いた北千里ヶ浜の居心地の良さで、のんびりと時間を使ってしまったこと。そしてなにより、私が北千里ヶ浜から久住分かれの間の登山道沿いで休憩時にちょっとした落とし物をしてしまう…というハプニングがあり(のちに無事回収いたしました)、1日目は、久住山のみに変更。

坊ガツルから徒歩10分、法華院温泉山荘。


北海道の山には、営業小屋がなく衣食住全ての物と調理用・飲み水(水場もありますが、キツネのエキノコックス問題があるため浄水器を使用し要煮沸)を担ぎ上げていたので、営業小屋のある環境に2人とも大感動です。自動販売機もあり、カップ麺も、アンダーウェアまで揃っていました。温かい牛丼やカレーライスも食べることができます。お金さえ持っていけば、30L台のバックパックで泊まりを楽しむことができるのです。すごい!

法華院温泉山荘 山小屋まんじゅう。蒸したてのアツアツです。


いろいろなタイムロスや寄り道があり、私の落とし物という面目ないハプニングもあり、友人は1日目にもっと歩き回りたかっただろうなという申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、「久しぶりに一緒に山を歩くことと坊ガツルが目的だったし、また何回も来るし、今回たくさんのピークを踏まなくたっていいんだよー!」と笑顔で言ってくれる友人の言葉に救われたのと本当に感謝でした。

お気に入りになった北千里ヶ浜。山の中に白い素敵なトレイル。

久住分かれ手前

久住山からの景色

青空と秋を感じさせる美しい雲が広がった久住山。宮崎県の山々を登った際も、祖母山などから眺められる阿蘇五岳が久住山からだと近くに感じられ、少し遠くに見える祖母・傾山系も望むことができました。本当に綺麗な青空で、遠くからやって来てくれた友人も大感激。

久住山山頂にて

阿蘇五岳

祖母・傾山方面


連休に入る前の平日だったため、比較的空いていた(と思われる)久住山の山頂には、元気な年配の女性中心のツアーの皆さま (ガイドしている方が元気な80代の男性でした!)、そして北九州市から来ていたおじさま。山頂で笑顔で挨拶を交わし素晴らしい景色の下、皆さま本当に満足そうでした。山での挨拶やお喋りって楽しいですよね。

thanks Blue Bird!

 

坊ガツルの夜

坊ガツルのテントサイトに戻り、夕食の準備。友人が「九州の山に居るから”九州っぽいものを”と、前日の由布院のスーパーで購入した、1人用の「もつ鍋セット(ちゃんぽん麺付)」をぐつぐつ。たくさん食べる私たちは、もつ鍋→ちゃんぽん麺投入→友人がメスティン で炊いてくれた白飯で最後は雑炊で〆。

二人分の鍋はEVERNEWのチタンクッカー3でバッチリでした。

先ほどもちょっと触れましたが、私の落とし物事件のこともすでに笑い話なっており写真を振り返っては「この時の表情…笑」「この時、めちゃめちゃ空元気っぽい!」とあれこれ茶化され、二人して笑い転げて楽しい食事。申し訳ないことをした私は笑い話になるなら、とことん笑って楽しんでもらいたいと、これまた救われた気持ち。電波の通じるテントサイトで明朝の天気を確認すると、どうやら曇り空予報なので、臨機応変に再び作戦変更。この日登れなかった九州本土最高峰の中岳とその下に広がる御池あたりを歩いて、下山することにしました。早めに就寝し、ウトウトしていた頃に「星が綺麗だよー!」の友人の声でテントから飛び出し、しばし二人で星空観賞ののち、再び就寝。
星空撮影用に三脚を持参しようと考えておりましたが、今シーズン初の縦走ザックということでなるべく荷物を軽く…と、持って行かなかったことを少し後悔。

おやすみなさい(スマホで撮影、失礼します)

2日目

4時にテントサイトを出発し、再び北千里ヶ浜を通って天狗ヶ城のピークを踏んでから、中岳へ。祝日前日ということもあってか、この日は早朝からあちこちの登山口からの入山者とすれ違いました。

ご来光は望めずでしたが、予報よりも晴れてくれた朝

中岳へ


すれ違う他の登山者から「山頂は風が強いですよ」「○○方面の景色が綺麗ですよ」「○○の花が咲いていますよ」と情報をもらえるのも登山者同士の有益なコミュニケーション。

御池

朝方は曇り空だった空も、青空が広がり2人で「いやぁー、出しちゃったね(青空を)」と、北海道の山でもいつも2人で言っていた合言葉(この友人との山行は予報が曇りでもいつも青空が出てくれます)のようになっている言葉を連発し、2日目も青空の下を歩くことができました。

信頼できる仲間と

今回、北海道から来てくれた友人は、私と同じ頃に夏山登山、冬山バックカントリーを始めた仲間。一緒に山に関する講習会や実技訓練(雪崩捜索の練習)などを受けたりした仲間です。振り返ってみると、不思議と夏山シーズンはあまり一緒に歩いたことはなかったのですが、冬山には北海道のいろんな山へ一緒に行きました。

友人との冒険の一コマ (2016.4月)

好きな景色・居心地の良い場所で、いつも景色を見ながら「大好きだなぁー」と幸せそうにニヤニヤと呟く、この友人の姿を側で見るのが私は好きです。くじゅうへ行く計画を立てる際も、パパパッとスムーズに事は進み、山行中もタイムキーパー的に「そろそろ行かないと」「この行程はやめよう」と遠慮なく言い合える友人。お互いの性格や体力、技量を知っている仲間と歩ける安心感で初めてのくじゅうも楽しむことが出来ました。

下山前、テントを撤収した後に小休憩。「坊ガツルも好きだなー」と友人。

下山後すぐに食堂へ直行。店主がお勧めしてれた大分名物「だんご汁定食(とり天付)」

山と海と

店のアウトドアコミュニティについても、「素敵な山歩きの仲間たちの輪が広がっているんだろうね」と目を細めていた友人。今回、台風の後で宮崎県も被害を受け大変な時にごめんねと恐縮しておりましたが、くじゅう下山後は一緒に宮崎に戻り、夜は店主も交えて食事。(地鶏の炭火焼、喜んでいました!) 翌日は宮崎観光。綺麗な海を見てもらいたいなと鵜戸神宮と青島方面へ出向き、(鵜戸神宮は私も初めて訪れたので2人して観光客気分でした)青い海を見てもらうこともできました。

台風の爪痕が残る鵜戸神宮正門

今回は大分県の山でしたが、今度は祖母・傾山系や大崩山にも行ってみたいなと友人。また一緒にこちらの山を歩ける日が楽しみです。同じ趣味を愛する友人と場所を変えても楽しい素敵な思い出を共有し合えたことに感謝です。最終日の見送りはお互いに、ちょっぴり涙がはみ出ましたが「山歩きを続けていてよかった」と思う瞬間でした。私たちの仕事がアウトドアを通じて、仲間たちや大切な人、パートナーとの素敵な思い出や自分自身の豊かな経験に繋がりますように。そして、台風後や骨折中でバタバタしている中、お休みをくれた店主にも感謝です。

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Mayuko Takeda

Mayuko Takeda

PORTAL Staff

宮崎県のアウトドア屋「PORTAL」のスタッフです。山歩きを中心に四季折々の山間部の自然遊びを楽しんでおります。店を訪れた方・このサイトを訪れていただいた方に、自然の中での楽しみやワクワクが伝わると嬉しいです。

  1. ウェーディングブーツからトレッキングブーツへ @韓国岳

  2. コミュニティメンバーと虹鱒釣りへ

  3. 1週間後の虹鱒たち @西米良

コメント

    • kin
    • 2022.09.29

    すごく素敵なお友達ですね(⁠^⁠^⁠)

    そして綺麗な青空!
    写真でパリッと気持ちのいい気候なのが伝わってきます。
    いつか私もくじゅう行ってみたいです。

    • Kinさま

      周りの人々安心感と笑顔を与えてくれる人。
      私も見習わなくてはといつも思います。

      湿度もなくて、気持ちの良い日でした!
      みんなでくじゅうや山中泊したいですね!

      コメント、ありがとうございます✴︎

    • kaku
    • 2022.10.03

    くじゅう・・・

    雪ならおともしたいです。

    また、ボーガヅルで雪の中にダイブしたいwwww

    • kakuさま

      昨日、
      「山女魚シーズンが終了したら、kakuさんになかなか会わないなー」と
      店主に言っていたところです笑

      是非、行きたいですね!
      冬は運動不足になると思いますので
      “ダメ着”を脱ぎ捨ててダイブしに行きましょうよっ! 笑

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