今週の定休日初日。
どこへ出かけようかと仕事の合間に地形図を見ながら思案しておりましたら、僕らが最近”兄貴”と蔭で慕う馴染みのアングラーの方が店にフラっと遊びに来てくださって「◯◯谷に出かけてきたぞ」と教えていただくと共に「良い魚も居たなぁ」なんてお知らせ下さるもので、今回はお知らせいただいた渓谷へと出かけてまいりました。
九年振りの渓谷
この谷は以前に遡行したことのある谷で、振り返って調べてみたら2013年に出かけていましたので前回の遡行は9年前。
山女魚が居た記憶、水がそんなに多くなかった記憶だけが残っている谷で、入渓した場所も脱渓した場所も全く覚えていない場所。
当然と言えば当然ですが、当時はスマホを使用してGPSを確認するなんて便利なものは存在しておらず、確かまだGPSも買ってない頃。
地形図を頼りに遡行していましたが、きっとこの時は入渓できそうな場所から入り、抜けれそうな場所から脱渓すると、そんな感じだったなと懐かしさを感じつつ振り返っておりました。
丁寧に9年前の写真も残っており、この時はひとり黙々と釣りをしていた頃でございます。

9年前の同じ谷(2013年9月撮影)、ほとんど写真は削除していたのですが偶然残っていた1枚
あまり記憶に無いのは、きっと腕のせいか良い思いをしなかったんだろうなと…恥
早朝の風景を楽しみながらスタート
ここ数日は灼熱の天気予報…
暑さでダラけてしまわぬよう早朝に出発してスタート。

いざ、釣りのスタートです
まだ陽も入らず、薄暗い渓谷でスタート。
予定している遡行距離もそんなに長くないため、早朝の風景を楽しみながらのんびり釣り上がり、徐々に渓谷にも陽が入り美しい風景を楽しみながら遡行しますが、同時に暑さが…汗

鬱蒼とした渓谷に陽が入ります
風も無く釣りはしやすいのですが動いていると汗が滲むため、のんびりと景色を楽しみながらの遡行。
昨年は雨ばかりの夏だった印象ですが、今年は灼熱な日が適度にあり「雨で遊べないよりはマシか」なんて言いながら歩きます。
先日”兄貴”と話しながら、おおよその入渓場所を考えていたのですが、いざ歩いてみると暑さで目的地点まで行くのを断念。
予定より下流から釣り上がりますが、ポツポツと山女魚も出てきてくれます。

早朝の渓谷
景観と釣りとを楽しめる場所は、やはり気持ち良いもので、禁漁まであと2ヶ月を切ってしまったのは早くも寂しさを感じます。
良型釣り損じの中で、瓢箪模様の山女魚
「今回はどうもバラすなぁ」、「今回はどうもアワセのタイミングが…」と上手く行かない日はありますもので、僕は今回どうも良型に相性が悪いようで、毛鉤を切られる・ティペットが傷んでいて切れてしまう・焦って早アワセで釣り損じるの連続な1日…
水中で反転する良型山女魚のパーマークを何度も拝みつつ、何とか良型山女魚をキャッチ。
“兄貴”が「ここの山女魚はパーマークが細長い」と言ってましたが、瓢箪のようなパーマークの山女魚。

瓢箪模様の山女魚
結局他の良型は釣り損じが多く、まだまだ修行が足りませんが、よく引いてくれたので非常に楽しませていただきました。
そしてスタッフもポツポツと山女魚をキャッチ。

山女魚撮影中を撮影
首にヤマビル、掌に毛虫
今回は入渓してすぐに、首に”チクリ”
しばらく遡行しながらチクリ感を思い出し「ん、チクリ?」と嫌な予感がして首を触ってみるとヌルリ。
ヤマビルに首をやられ流血…慣れているのであまり気にはならないのですが笑
遡行も中盤ほどになった頃、岩に手をついたらビリッと激痛。
何か居たなと岩を見てみれば、偶然手をついた場所に毛虫。

ルリモンホソバの幼虫?
毛虫自体は毛むくじゃらで面白いのですが、掌に2-30本の細い毛が刺さり、しばしジンジンと痛みます。
蝮じゃないだけマシですが、手をつく場所は気をつけなければなりませんね…
こういうことが起こると、高巻きの最中や脱渓の際に手をついたり、樹木を握るのがどうも気持ち悪く落ち着かないものです。
花と虫と、山の風景
掌がしばらくジンジンと痛むので、とりあえず花でも見て気分転換。
今日はイワタバコをよく見かけた1日、夏です。

イワタバコ
そしてミヤマアカネ。

ミヤマアカネ(多分…)
先日、店で昆虫の講義イベントを実施したのもあり、昆虫を探すのも尚更楽しくなります。
釣りに来ているので釣果は当然気になるものですが、美しい谷の風景、花、虫、野鳥と山や山間部に出かけていくのは、たくさんの目を引くものがあり、飽きることがありません。ミンミンゼミが夏休みのような雰囲気の季節。暑さが厳しい時期ですが、熱中症対策も行いつつ、今年も残りわずかの山女魚釣り、そして谷の風景を楽しんでおきたいと思うものです。

あと何回釣りが出来るかな
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